平成11年7月

わが家のある出来事を紹介します。
今年も、つぱめが巣作りに訪れました。みるみる間に巣が出来上がり、その巣の立派なこと、くちぱしで土やわら等をせっせと運んできて上手に作り上げていきます。昔から変わらない光景になにか安堵さを覚えます。
どうやら卵を産んだようです。「よかった」「去年も来てくれたつぱめに間違いないよ。顔が一緒や」と主人。「ほんまかいな」と心の中で私は思う。
去年は、巣ごとポトッと落ちて卵が割れてしまったので、「今年こそ無事産まれて巣立ってほしいと家族全員が願っていました。
が、なんと今年はお嫁さんに逃げられてしまったようで、巣の中にはポロリと卵が一つだけ。雄と思われるつぱめが、行ったり来たりし電線に止まってただ眺めているぱかりです。「ああ、可哀そうに逃げられてしまったんやなあ」と主人は言います。
つぱめもきっと悲しんでいることと思います。
「来年こそは、元気な雛の顔がみたいね」と家族皆ではなしています