私は、毎朝犬の散歩に行きます。秋桜が茂る農道を歩んで行くと、稲の刈り取りの後の田が青々としているではないか、しかも稲穂さえ出ているのもある。もう一度、稲が育っているものなり。根が残っている植物の命の力強さを感じる。
種で育つ植物は、やがて来る冬の寒さに葉は枯れ種を地面に潜らして越すのだろう。それまでにもう一度、青々とした葉を伸ばし穂をつけ、そして春の息吹とともに、陽を浴び地面に潜った種が目を伸ばしていく。
なんと上手に植物は厳しい冬を越す。刈り取られても尚も、そのおかげで我々はおいしい米や麦にありつける。
ごく当たり前に思っていた食文明だが、自然の恵みそのものには生命力という力強さがあるおかげなんだなあ。
向こうに見える白い花一面の蕎麦も又、冬を前にいっぱいの実をつけるのだろう。