杉崎さぎの君

春と共に、今年も杉崎さぎの君が来た。「元気でよかったね。お帰りなさい。」と私は心の中で話しかける。息子は、手に魚を持って近づいて行く。「さぎの君、仲良くなろうよ。」とつぶやきながら。息子が勝手に名付けたゴイさぎの君は少しずつ離れていく。でも息子は、4年間あきらめずに近づいている。仲良くなりたくて仕方ないのだ。仲良くなれるのはいつのことやら。息子があきらめるのはいつのことやら。見守るのみ。