ある陶芸家の方が、時々自宅のある鯖江から、仕事場のある宮崎村まで歩いて通われている、という話を耳にしました。歩く事で自然や人と触れあい、感性を磨かれているそうです。
私達は、たくさんの自然の恩恵、地域社会や人との協力など、目に見えない様々な繋がりのお陰で、普通に生活を送る事ができます。自然が破壊され、人間関係が希薄になりつつある現在、自分自身に余裕をもち、その大切さを感じる事が必要ではないでしょうか。
私自身、時間に追われている日々の中、ふと立ち止まり、あたり前に感じている家族の健康、失われつつある自然の美しさ、「おはよう」で始まり、「おやすみ」に終わる平和な毎日に感謝する事の大切さを、陶芸家の話から感じる事ができました。