四月の終わり頃の暖かい日の朝方、忘れ去られていた昆虫ケースが脚光を浴びた。
冬越しをしていたカブトムシの幼虫が活動を開始して、そのうちの二匹が土の上に姿を現したのです。見つけたのは、昨年の夏からずっと一人で世話をし続けた主人です。
中一の長女と小五の次女は「わーっ、気持ち悪い」。小二の息子だけは興味深げに見入って、それでもすぐ興味を失って立ち去ってしまいました。
姉と二人姉妹だった私は、生まれてこのかた昆虫を飼育した経験などなく、ここ二・三年カブトムシの成虫を飼育している主人でさえ、ここまで育てたのははじめての事です。
「そんなにおもしろい?」世話を全然しない私が、楽しげに毎朝ケースをのぞいているのを見て、主人は嫌味を言います。(笑)
無事、成虫になってくれますように!(祈)