大正14年6月7日、本校新築落成式及び祝賀会、文化理科展覧会、活花大会、花火、角力等あり。県下ではじめて「ラジオ」の設備をなし、村の人達に聞かしめた所「きかいがものを言う」といって大変に驚いたそうである。又、遠来の客多くラジオの前に参集し、中に楽団ひそみしに非ずやとのぞき込む者山をなしたりけり、夜は祝賀大音楽会を開く。この催しは福井県で初めてのの事なので皆から大変に喜ばれた。(武生市風土記より)
過日当地区の歴史を調査中目にした一文で、面白いというと語弊がありますが当時はラジオの出現に新鮮な驚きがあったものと思います。大正14年3月、智光・明通・博賀の三校が合併して、北新庄尋常高等小学校として現在地に新しく校舎が建てられました。現在の校舎の前身であります。北新庄地区が武生市と合併をして今年で50年になります。それを祝って本年50周年の記念事業が行われます。またその一環として現在記念誌を作成中であります。(私も委員の一人として末席に置かせて貰っています)
折しも50年後の今日、武生市と今立町の合併の話が進行中であります。また北新庄小学校もそろそろ改築に時期が来ていると思います。温故知新、今をしてしかり、日進月歩の今日、時代の変遷を経て後世の人達が今現在の我々の時代を想うとき、どの様な感想を持つのだろうか、将来に夢を馳せながら暫し感慨に耽ったひとときでありました。