平成14年8月

脳梗塞を患い体に障害を受けてから10年……。
当時は仕事で酒を飲むことが多く、健康に気を付けることもなく、無茶な生活をしていたといえる。
「困ったことになったな…」という思いがあったが、しばらく入院していれば又元気に仕事ができると楽観していた。しかし日赤病院での治療を終えても右手、右足は麻痺したままで力が入らない。気持ちばかりがあせり、思っていることが言葉として出てこない。「これは本当に困ったことになったぞ」とイライラするばかりであった。このイライラを家族のみんなにどれだけぶっつけたことだろう。今思い出すだけで冷汗がでてくる。
日々の機能訓練は地味で根気を要するが、将来は家庭に戻り不自由な体を友として、自分が納得できる人生を一歩一歩歩んでいきたい。