平成13年2月

わが家の携帯電語が、あっという間に6台に増えた。
持っていないのは、この春高校生になる三男だけ。高校生に『ケータイ』は今どき当たり前らしいから、一人蚊帳の外に置かれた三男が黙ってはいまい!そう思っていたところが、彼はすまし顔でこう言った。「僕はポケベルで十分」思わず笑ってしまった。
なんと、『ポケベル』。私の中では、とっくに死語になっていた言葉をバリバリの現代っ子から聞こうとは思わなかった。
『iモード』だの『メール』だのと、流行に浮かれる私たち家族を、彼は冷ややかに見ていたのかもしれない。「こうはなりたくない」という彼の皮肉だったとすれば、いささか胸も痛む。そういえぱ、ポケベルが鳴るといつもドキリとしたものだ・・・。