ふるさと

私は生まれてから高校まで、ずっとこの町で過ごしてきた。けれど町への気持ちは特に何もなかった。
大学は県外だったため、しばらくこの地と離れることになった。すると、急に哀愁の思いが込み上げてきた。小さい頃に祖母と散歩した道、友達と走り回った景色、下校で寄り道した時に見た空。
今、地元で仕事ができていることを誇りに思う。自分の子ども時代がここにある。自分の子どもにもそんな風に思ってもらいたい。